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地域材の利用 ~木の塀を知る 木塀設置後(6か月)の屋外用自然系塗装の経過観察③~

2022.08.17

地域材を利用することは、地球環境問題への貢献となります。当社は、地域材を利用促進のための、地域材を利用した木の塀の利用の可能性についての実証実験を昨年から行っています
今回は、柿渋を利用した自然系塗装の木塀をつくってから、6か月が経過したことから、その木塀の経過観察を行いました。

着色を行った柿渋による塗装ですが、自然系色や形状の変化は見られませんでした。
離れて見ると色合いの違いははっきりしていますが、近くでみるとわかる、木塀の柔らかい色合いの変化はありませんでした。

地域の森には、ヒノキ・スギが多くあることから、ヒノキ・スギを多く利用して木塀を作っています。
木肌が美しく長持ちし、材質としても優れており、何年も時間が経過した物であっても、表層を薄く削れば、新材と同じ木肌や香りが、現れてきます。

日本には、昔からヒノキなどの「白木の文化」があります。日本では当たり前のある白木ですが、海外では広葉樹を代表するオークなどが使われており、白木をあまり見ることがなく、海外での日本の白木の評価は高い物があります。

今回の事例では、柿渋系の屋外用自然系塗料を用いて、新たな利用可能性について検証するために、着色した木塀の実証実験を行っています。
今後、地域材を室内のみならず、屋外でも使っていただくきっかけになり、木の佇まいで、まちづくりをサポートしたいと思っています。

【次回について】
次回以降については、防腐防蟻材ドブ付け処理、注入K4材について記載します。
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